須崎地区在住
谷 和香菜さん
 

 
――――――須崎市に戻る前はどんなことをしていましたか?
 
東京の短大卒業後、大手リラクゼーションサロンに就職しました。数年後に鍼灸あまし師の専門学校にも通い始めたのですが、仕事と学業の両立ができず退学しました。接客業から離れようと思い、オフィスワークをしていたときにヨガと出会い、自分の心身と向き合うことの大切さに気付かされました。その後再転職し、鍼灸整骨院併設のリラクゼーションサロンで働きながら、休日は出張ヨガで高齢者宅に伺っていました。
 
――――――Uターンをしようと思ったきっかけは何ですか?
 
20代の時に祖父が他界したことがきっかけです。当時の仕事は長期休暇が取りづらく、数年帰省しない間に祖父は入院し、病床で痩せ細っていました。悲しく思いましたが、そんな祖父をしっかり看病する元気な祖母を見て「祖母が元気なうちに須崎に戻る。私が40歳になるまでは元気で居てくれるはず!」と信じ、35歳でUターンすると決め、33歳から準備を始めました。
 

 
――――――Uターン前に不安だったことはありますか?
 
一番は収入が安定するかということです。父親にも相談をしていましたが「大丈夫なん!?」と言われることも(笑)
高知県での社会経験がほとんど無いまま関東に出たので、高知での「仕事上の人間同士の距離感」が分からないのも不安でした。高知は色んな意味で人との距離が近いから独特なのかなと勝手に思ったりしてて(笑)今思えば考えすぎでした。関東の時と同じ距離感で仕事をしています。段々と「ビジネス土佐弁」も喋れるようになってきました。
 
――――――須崎に戻ってきてみてどうですか?
 
今、実家で父母と暮らしてますが、毎日夕食にお刺身が出るのがすごい贅沢(笑)
仕事もおかげ様で順調で、地域の方々の健やかな日常作りのお役に立てて嬉しいです。時間を作り、ビニールハウスのししとう収穫や、文旦の花粉付け、トラクターの乗り方講座など農業も学んでいます。最高の学び環境です。
 
――――――生活にはどのような変化がありましたか?
 
Uターン前は、仕事と生活と起業準備に手一杯で新たなことに挑戦する余裕がありませんでしたが、今は時間も気持ちも余裕があります。
精油について更に学びを深めたり、2年前から祖母のハブ茶畑を手伝っています。ハブ茶は東京の友人達に好評で、種まきから刈り取り、煎るところまで全て自分で行ったものを将来提供したいと思っています。
 
――――――就業ではなく起業を選んだ理由は?
 
Uターン準備期間中に情報収集しました。求人情報も見ましたが、場所が遠かったり、条件に合わなかったり。理想は「祖母や家族の近くに居られて、ヨガを伝えながら、ボディケアを提供できる仕事」だったので、もう起業するしか無いですよね(笑)
 

 
――――――須崎市の魅力を教えてください!
海・山・川が近くにあって、星が見え、虫の声が聞こえて、鳥の鳴き声もして。当たり前だと思っていたことが改めて魅力だと思います。仕事の空き時間には徒歩5分の海『富士が浜』に行ってリフレッシュしています。私にとって『富士が浜』の存在はとても大きいですね。夜の浜もすごく良くて、仰向けに寝転がって波の音を聴きながら星を見るのが最高なんですよ!
 
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移住・Uターンしたい人へのアドバイス
 
自動車運転免許はあった方が良いです。私はUターン後すぐに須崎自動車学校に通い免許を取得しました。今はペーパードライバーですが(笑)。借りたテナントが家と近すぎた嬉しい誤算です。遠出は主に汽車、バス、路面電車、誰かの車にお世話になってます。移住候補地の交通機関の時刻表やルートを調べ、それを踏まえて要不要を判断されると良いと思います。
 
(2019年7月取材)