須崎地区在住
山木 太輔さん・真未さん
 

 
―――――須崎市に来る前はどんなことをしていましたか?
 
太輔 ガソリンスタンドや自動車整備など、車関係の事業所に勤務をしていました。大阪に住んでいた当時から「いつか自分のお店を持ちたい」という夢があって、修行を兼ねてタクシーの整備やハイブリット車の整備ができる職場などいろいろなところに勤めていました。高知へ移住してからも、店を持った際に役立つように、ガソリンスタンドや中古車販売店で働いていました。
真未 私は専業主婦で、子育てに専念していました。
 
―――――移住しようと思ったきっかけは何ですか?
 
太輔 夫婦2人とも大阪出身で「いつか自然豊かな場所に住みたい」という思いと、子どもたちが大きくなるにつれ「自然豊かな広い場所で子育てをしたい」という思いがちょうど重なり移住を考え始めました。大阪からできるだけ近い場所で移住先を探していて、いろんな場所に問合せをしたところ、高知県の対応が一番早かったんです。その時、暮らすさきさんを紹介していただき、最初は僕一人で物件を見に行きました。その家がとても良くて、妻と子どもを連れて再度見に行き、家族全員が気に入ったので須崎市に移住することを決めました。
 
―――――Iターン前に不安だったことはありますか?
 
真未 私も夫も不安だと思うことはありませんでした。私は不安よりも「未知に対する楽しみ」の方が大きくて、だからすんなり移住できたんだと思います。高知には知り合いもいない、旅行で訪れたわけでもない、1泊2日で家を見て未知の土地で新しく暮らすということは客観的にみると不安要素ばかりですが、「未知」を「楽しみ」と思える気持ちでいればどんなことも面白がれると思います。
 

 
―――――須崎に移住してみてどうですか?
 
真未 人と人とのコミュニケーションが深く、自分にとってはすごくいい環境でした。また、最初に住んだ家の大家さんもすごく親切で!都会は人も多く大家さんもドライな方が多いので、本当に新鮮でした。地域の人も皆さん話しやすく、最初から友達のように接してくれて、須崎に移住してきてからは毎日がとても楽しく暮らせています。
 
―――――生活にはどのような変化がありましたか?
 
太輔 気持ちに余裕ができました。起業してからは地域の和太鼓チームに参加したり、車のカスタマイズなど考える時間もできました。
 
―――――就業ではなく起業を選んだ理由は?
 
太輔 会社勤めだと会社のルールに従って作業をするしかなく、お客様の気持ちを一番に考えながら仕事をするということができなかったからです。妻から「理想を貫くなら、自分でやるしかない!」という猛プッシュもありました。現在住んでいる家が車庫付きの住宅で、一階の車庫を活用して起業ができるなと思い、準備期間を経て起業しました。大阪で起業をするとなると家賃等もとても高いので難しかったと思います。
 

 
―――――須崎市の魅力を教えてください!
 
真未 山・川・海があり、時間の流れもゆるい感じもして、程よい町だなと感じます。須崎には美味しい食材もたくさんありますし、大阪にいたときと比べると値段も違い、食費革命が起きました(笑)人との距離はすごく近くとても親切です。
 
 
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移住・Uターンしたい人へのアドバイス
 
まずは、高知に遊びにきてみて下さい。田舎にすぐ住むのではなく、高知県が行っている二段階移住の制度を活用してみてはいかがでしょうか?僕たちが移住を決めた時にはその制度がなかったので、空き家バンクを掲載している市町村のホームページを見て直接問い合わせをしていました。まずは、実際にその土地を訪れ、都会とあまり変わらない場所に住みながら、他の市町村をゆっくり回って、希望する移住先を考えられたらいいと思いますよ。
 
(2019年7月取材)