須崎に来て本当の魚の味を知りました。
荒井さんは、移住されて9年目ということですが、須崎の食に関して感じたことはありますか?
「なんといっても魚が旨い。須崎港であがった魚は新鮮なので格別です。須崎に来て本当の魚の味を知りました。驚いたことは、須崎では、台風のときは漁に出ないため、翌日のスーパーに並ぶ魚介は少ないんです。単純に「穫れたものをすぐに食べる。だから、新鮮」とゆうことなんでしょうね。食と自然がつながっているということを肌で感じます。須崎に移住するまではそんなこと考えませんでしたね。
やはり食卓に魚が並ぶことが多いですか?
「多いですね。高知なのでカツオは当然ですが、須崎どれのあじの塩焼きは最高です。あと、ハランボにめじか、長太郎貝、メヒカリなど数え上げるときりがないです。でも、大阪生まれなのでお好み焼きや、たこ焼きを夕食にすることも多いですよ。家には当然たこ焼き機もありますし。(笑)」
魚以外で須崎の食に関して感じたことは?
「野菜はおいしいですね。特に夏場のキュウリやナスはおいしいです。近くの朝市や良心市で買ってきたものは生産者の方が知り合いだったりするので、安心して食べることができます。近所の方の畑でとれた野菜を頂くこともよくありますね。」
現在2人のお子さんをお持ちの荒井さんですが子育てについて何か変化はありましたか?
「まず、保育園の教育にびっくりしました。ほぼ、時間割はなし。とにかくたくさん遊ばせる。時期には近くのお家の方の畑に歩いていも堀に出かけたり、稲作のお手伝いをしたりなど、須崎ではごく普通のことなのですが、移住当時は(なんて地元とつながった育て方なんだろう)と思いました。子どもを迎えにいくと、保育士さんが「今日○○さんが、畑で穫れたキュウリを持ってきてくれたので持って帰りや。」とお裾分けしていただくことも珍しくありません。人付き合いに関しては、良い意味で都会とのギャップに驚きました。ご近所の方も「荒井さん家の子、昨日あの道をあるいてたね~。」と子どもの行動を教えてくれるなど、「地域全体で子どもを育てる」ということが当たり前のように行われている土地だと感じました。
子どもを取り巻く環境という面で都会と違うと感じたところはありますか?
「いわゆる、子どもの「溜まり場」がないということですね。須崎は都会と違って子どもの行動範囲内に繁華街がありません。たいていは友達の家か公園、川遊び、近くのスーパーのゲームセンターが遊び場所になるので、子どもが今日何をしていたかが把握しやすいです。また、自分の子がどこかでいたずらをしていても、誰か知り合いの人が教えてくれる。親の目の届く範囲で子育てができるので安心です。中学生でも携帯を持っていない子の方が多いですしね」
最後になりましたが須崎市に移住されて何か困っていることはありますか?
「親子で楽しめる娯楽施設が少ないこと。それとテレビの民放チャンネルが3チャンネルしかないこと(笑)。やはり都会に比べて情報量は少ないですね。また、光通信が須崎まで伸びていないことも、仕事上データー通信を利用することが多いので多少困りますね。
それと、個人的な意見ですが須崎には大きな書店がないですね。なので、休日に30~40分ほどかけて、高知市内へ出かけ、家族で映画鑑賞、買物、書店めぐりをすることが多いです。そういえば、都会に比べて虫が異常に多いです。移住当初は家に入ったカメムシを追い出すのに家族で大騒ぎした覚えがあります(笑)。それ以外は、コンビにやレンタルビデオ店もあるし、生活する上で特に困ることはないですね。
食事処 祇園(エビカレーがおいしいです。ちょっと高いけど…。)