「正直、デザインの仕事があるかどうか本当に心配でした。」

 

兵庫県神戸市でデザイン会社に勤務していたまり子さんは、そう打ち明けてくれました。結婚を機にご主人の故郷である須崎市に移住を考えられたのですが、二人で住むための家探しは難航しました。やっと上分地区で住みやすそうな家が見つかり、移住されたのは2015年7月「移住してみたら心配していた仕事に関する考え方が変わりました。ここには、フリーのデザイナーさんや先輩移住者の木工家具職人さんが何人もいらして、彼らから、マイペースで仕事を楽しむというスタイルと、自分で仕事を作って行こうとする強さを教わりました。」この地には「やってみいや。」と言って何でもチャレンジさせてもらえる気風を感じたとおっしゃるまり子さん。
 

ご主人の聖二さんは、「カリンバ」という手作り楽器を制作されており、手作り市やマルシェへ出店をされています。そのお手伝いをされる中で、まり子さんもフリーでデザインの仕事を受けたり、イラストにもチャレンジされているそうです。

 

―――現在お住まいの上分地区はいかがですか?
 
「大きなスーパーや病院まで車で15分程度。不便だと感じたことはありません。ロケーションも最高の場所です。」
 
最近「hotori」という工房を立ち上げられたお二人。自然に囲まれた気持ちのいい住環境(仕事環境)で、お客様に喜んでもらえる素敵なモノづくりをしていきたいと語ってくださいました。
 
(取材:2017年2月)