こんにちは~!
井上です(・ω・)/
先週末、鳥取県と岡山県にある移住促進などの先進地へ視察へ行ってきました!
昨日、春本さんが【視察ブログ:その1】を書いていますので、そちらもぜひご覧ください♪
鳥取県の視察先3か所目は、鳥取市鹿野町で活躍されている【NPO法人いんしゅう鹿野まちづくり協議会】さんへ!
鹿野町の人口は約3,700人。鹿野町は城下町だったそうで、協議会事務所すぐそばにはお堀も残っています。
(白鳥がすごい人に懐いてたw)
協議会の活動の始まりは「祭りの似合うまち」を目指し、街並み環境整備から取り組み始めたそうです。
その後、街づくり協定も結ばれ、地域住民の方も協定に基づいた新築・改修などを行っているそう。
なので、鹿野町の街並みもとてもすばらしく、京都に来たかのような感覚でした!
それくらい素敵な家屋などがこの一帯残っています。中には「登録有形文化財」に指定されているお家もあります。
(個人宅のため、撮影はしておりません。)
その他にも、各家の格子戸すべてに「風車」が飾り付けられています。
この風車は、街並みづくりの一環として地域の方の協力のもとやっているそうです。
協議会の主な活動は【夢こみち】という飲食店の運営や【しかの宿】というゲストハウスなど、空き家を活用した事業をやられています。
今回【しかの宿】にも宿泊させていただきました。
暮らしのねっこと同じく、今年4月のオープンとのこと!
入ると昔ながらの広い土間があったり、古い時計などもあったりととても素敵なお宿でした♪
町の散策時に【夢こみち】さんも通ったのですが、生憎の休店日。
お店の中まで見ることができませんでしたが、こちらのお家も元々壊して駐車場にしようとしていたとのこと。
今では、ランチもとても人気だそうで、いろんなところからお客様が来られているそうです♪
その他にも、軒下演出として「屋号瓦」を置いていたり、町に合うイベントなども企画運営しているそうです。
協議会では、空き家の賃貸も行っています。
空き家の情報提供源は主に住民からの情報提供だそうです!
その他にも、固定資産税の通知書にも提供呼びかけの用紙を入れているそうですが、鹿野町は住民ネットワークがとても良いそうで、空き家の情報を地域の方が協議会にしてくれるそうです。
2013年より空き家情報の運営をしているとのことで、若者の移住や起業者も増えているとのこと。
5年間で約70名ほどが鹿野町に移住をしてきているそうです。
空き家等の片付けも自分たちで行っている場所もあるそうで、移住者の方に手伝ってもらいながらやっているそうです。
協議会の活動は本当にさまざまで、時間の都合上詳しくお話を聞けなかったこともありました。
しかも、その主体が50代~60代の方というところがまた驚き…!
「誰かの思いをみんなでカタチにする」というのを掲げ、皆さん活動しているそうです。
協議会さんが入っている建物も、元養蚕工場だったそうで、今は講演会や「まちづくり合宿」などもこの建物で行われているそうで、とても広く、素敵な空間でした♪
次に訪れたのは、岡山県倉敷市にある【倉敷町家トラスト】さん。
岡山県の美観地区に事務所がある団体です。
倉敷は浅瀬を干拓して作られた町だそうです。
倉敷の歴史は明治頃からだそうで、京都・金沢と比べると歴史は浅いそうです。
事務所周辺地域も伝統的建造物の保存地区となっていますが、人口減少・高齢化ということもあり空き家が増加していたとのこと。
町家トラストは、町家の調査研究や未利用町家を滞在施設にしたり、地域活動の場として再生・利活用を目的に設立されました。
事務所となっている建物も改修し、交流拠点として活用されているそうです。
町内会や婦人会、カフェ、駄菓子屋、朝市など、さまざまな内容で活用されています。
この日はちょうど野菜の朝市が開催されていたのですが、残念なことにこの日で終わってしまうとのことでした。
特別に2階にも上がらせていただきました!
階段をあがると、窓際に机が2つ。
以前、どこかの企業さんが入られていたそうで、事務所として使われていたそうです。
窓の外からは大きな立派な蔵もみえました!
今回お話を聞かせていただいた「御坂の家(おんさかのいえ)」は美観地区内にある宿泊施設。
この物件が町家トラストさんができるきっかけとなった物件だそうです。
(外観写真撮り忘れました…←)
内装は、部分部分だそうですが、みんなでWSをして修繕したりしたそうです。
宿泊人数は3名とのことですが、とても素敵な空間でした♪
町家トラストさんでは、町家の中で町家の暮らしを体験するイベントなども企画、事務局などもされていた他、まち歩きなどの企画等もされており、こちらの団体もとても幅広く活動されてました。
今回時間の都合上拝見することはできませんでしたが、町家を再生し子育て支援センターやビジネス支援センターなどが入っている事務所兼会議室の町家も運営しているそうで、この物件もクラウドファンディングなどを利用し再生し活用しているそうです。
伝統的な町家を残そうと活動されている町家トラストさん。
美観地区以外にも残っている町家がどれくらいあるかというのも調査をされているとのこと。
調査は事務局の人が行っているのかと思いきや、市民の方にも参加をしてもらってるんだそうです!!
調査員には町家について詳しく書かれた調査マニュアルが配布されるので、市民の方や高校生にもできるとのこと!
鹿野町もそうですが、地域の人を巻き込むということがまちづくりには欠かせないことだと、改めて実感しました。
今回お話を伺ったのは地域おこし協力隊の方でしたが、事務局長の方は発足当時から街並み保存のために尽力されている方だそうで、町家に対する想いがとても強い方でした。
「倉敷=美観地区=観光の町」とお話を聞く前は思ってましたが、倉敷の歴史・町家トラストさんの活動を知ることで、また新たな見方・魅力を知ることができ、とてもいい機会となりました。