須崎市にある上田微生物さんを訪問してきました。
 
訪問先の事務所は、暮らすさきがある場所から歩いて5分ほどの場所にあります。暮らすさきから歩いていくと、緑溢れる場所に看板がありました。
 
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そして、もう少し進むと、緑の木々の先には、可愛い事務所が現れました!
 
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この日はお忙しい中、奥様が迎えてくれました。
 
上田微生物さんは、『SAVE THE EARTH!(地球を救おう)』を合言葉に、たくさんの有用微生物菌を使った農業用資材分野・生ゴミ処理分野・水処理分野などで活躍できる製品を開発・製造・販売しています。
 
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上田微生物さんは、上田さんご夫妻が30代前半の時にお二人で一緒に始められた会社です。今日まで二人三脚で歩んでこられました。
 
ご主人は須崎市の出身ですが、奥様は熊本県出身です。県外でお二人は出逢い、結婚して、須崎市で生活するようになりました。
 
ところで、奥様は小学生の時に偶然テレビで高知の風景を見て、「こんなところで暮らしてみたいな」と思ったそうです。
 
また、高校野球を見ている時に、アナウンスで『上田(ウエタ)』という選手の名前を耳にして、一般的に上田(ウエダ)と濁る読み方が多い中、珍しいなと記憶に残っていたんだそうです。お話しを聞けば聞くほど、まさしく出会うべくして出会ったお二人ですね!
 
そして、当初は、別のお仕事をしていたというご主人。ご主人には、故郷の野見湾の海をきれいにしたいという
強い想いがありました。
 
そんな時に、奥様のお父様が「これからの時代は微生物だ」と言っていたのがお二人の心にひっかかります。お互いに心にある想いを実現させるためにも、微生物という新たな世界でやっていくことを考えるようになりました。
 
でも、その時、妻と子ども4人の大黒柱だったご主人。やはり、多少なりとも不安があったそうです。そんなご主人の背中を奥様がそっと押し、上田さんご夫妻は微生物の取り組みを二人で一緒に始めることにしました。
 
実は、この時、ご主人も奥様も微生物に関する知識はゼロ。ご主人は理系とは言っても、機械系の知識で微生物の
ことは全く分からなかったとか。
 
それから、科学雑誌を読み込み、少しずつ微生物に関する知識を得ていきます。
 
事業を起こした当初は、東京にある微生物関係の会社から製品を仕入れ、販売をしていました。が、なんと!その仕入れ先の会社が突然倒産してしまいます。
 
そこで、お二人は「自分たちがなんとかしなければ」という想いから製品の研究・開発・製造・販売を手掛けていくことになります。しかし、それは容易いことではありません。
 
安全性の確認やテスト等、試行錯誤を繰り返す日々。
 
研究・開発に没頭していたご主人のことを、当時、小学生だったお子さまが、「その時のお父さん、すごく痩せてたよね」と大人になって奥様にお話しされたそうです。いかにご主人が微生物研究に邁進していたかが私にもひしひと伝わってきます。
 
ところで、上田微生物さんの製品は、安全天然素材100%。
 
今でこそ天然素材について非常に関心が高まっていますが、当時はそんな概念は作り手も買い手もほとんど持っておらず、理解を得るのに非常に苦労したこともあったそうです。
 
この天然素材100%は、創業当初からのこだわりだったとか。
 
「今思えば、30年早かった」と笑って奥様がお話ししてくださいました。
 
創業当時は、天然素材という考えを理解されないことも多かったとのことですが、今では生産が追い付かない程に多くの方から信頼を得ています。
 
製品は、発売当初から製品名と価格は変わっていないそうですが、中身は常に研究・開発を続けながら、都度進化を遂げているそうです。
 
実は、身近なところでは、高知のシンボル、高知城のお堀の水をきれいにすることにも上田微生物さんの微生物たちが活躍したんですよ。
 
それでは、上田微生物さんのこだわりの製品をご案内いたします。
 
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『げんすけアタック』・・・こちらの製品は、酵素と有用微生物で土壌環境を改善(浄化)し健全な作物の育成をサポートしてくれます。
 
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『アクティーフ』・・・肥料を効率よく吸収させる、または過剰分を減らして土壌バランスを整える働きがあります。
 
写真はないですが、他にも水質浄化の働きを行う『ウエタドロン』、農業用の『アクティーフBLACK』、生ゴミ処理の『生ごみ処理菌パクー・粉末』などなどがあります。
 
こうして製品名を見てみると、ネーミングがユニークですよね!
 
ちなみに、『げんすけアタック』はアタック=強いイメージ、『アクティーフBLACK』は色が黒いから、『ウエタドロン』はドロンと消えるから、『生ゴミ処理菌パクー・粉末』はパクっと食べるというところから命名しているんだとか。
 
一見、あまり自分と直接的な関わりがないような製品でも、こんなネーミングだと親近感がわきますね。
 
そして、この愛らしいキャラクター。
 
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名前は『げんすけ(源助)』くんというそうです。
 
このげんすけ(源助)くん、なんと、命名は地域デザインで有名な高知県出身のデザイナー梅原真さんなんです。そして、イラストは高知で活躍されている絵本作家の織田信生さんということで、上田微生物さんはキャラクターの命名からしてまさにメイドイン高知なんですよ。
 
ちなみに、『げんすけ(源助)』くんには弟がいるんです。
 
弟くんは、こちら。
(※上田微生物さんのホームページから画像を拝借しています)
 
上田微生物さんげんすけくん弟
 
上田微生物さんでは、他にもこんな製品があるんですよ~。
 
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左から、『ソイルリッチ』と『クリアースリッチ』です。
 
『ソイルリッチ』は、天然由来の酵母と微生物の製品をご家庭でも使えるように販売したものです。
 
今、ご自宅の庭やプランターで野菜や花を栽培されている方って多いですよね。これは、土に混ぜたり載せるだけで、簡単にプロの農家さんが認める土づくりができてしまうんです。
 
農家さんが使って美味しい野菜がとれると聞いた主婦の方から家庭用を望む声があり、製品化したそうですよ。その気持ち、私も主婦なのですごく分かりますね~。見た目もオシャレで、雑貨屋さんに置いてありそうな感じもいいですね。
 
『クリアースリッチ』は、微生物と酵素によって環境のバランスをとり、清潔で安全・元気な環境づくりのお手伝いをしてくれる商品です。
 
特にこれからの季節は、暑さや湿度の高さから、水まわりの汚れ等が気になりますよね。
 
『クリアースリッチ』は、お家の中の水を流す所にスプレーするだけなんですが、使った場所や流れていった先で微生物くんが汚れを分解してくれるんです。
 
しかも、洗剤とは違って微生物くんの働きを利用したものなので、小さいお子さまやペットのいるご家庭では特に安心感があるんじゃないでしょうか。私も当日、早速お風呂場に使ってみました(^^)スプレーするだけっていう手軽さからか、あちこちにスプレーしたくてウズウズ(笑)
 
創業に関する歩みや製品のことなど、奥様にいろんなお話を伺っていると、お昼ごはんに帰宅したご主人とお会いできたので、起業について聞いてみました。
 
すると、ご主人から、「起業は、人のやらないこと、できないこと、嫌がることをすること」との言葉がありました。
 
上田さんご夫妻も起業しようという考えが先にあったのではなく、地元の海をきれいにしたい、自然を慈しむ想いが先にあり、試行錯誤した後、結果的に起業に至ったとのことでした。
 
これから起業を考えている方にとっては、非常に心に響く言葉なんじゃないかと思います。
 
そして、見てください。
 
上田微生物さんオリジナルTシャツです!
 
(Tシャツ表)
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(Tシャツ裏)
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なんとこのTシャツ、カラーを土の種類ごとに展開する予定だとか。
 
土も種類によって茶色だけでなく、黒や赤などがあるそうです。
 
最近の若い農家さんで、Tシャツで農作業をしている方って結構多いですもんね。このTシャツを着た農家さんと出会えるのが、今から楽しみです♪
 
上田微生物さんは、農業にしても、水質浄化にしても微生物はあくまでもお手伝いなんだとお話しされていました。
 
キャラクターの『げんすけ(源助)』くんには、源(みなもと)を助けるという想いが込められています。
 
その当初からの想いを今でも大事になさっているからこそ多くの方々から必要とされているのだと強く感じました。
 
ブログに掲載した製品についてのお問い合わせは上田微生物さんまでどうぞ。
 
上田微生物さんの詳細はこちら⇒上田微生物公式ホームページ