来年10周年を迎えるCona-Cafe(コナカフェ)。今年は移転という大きな転機を迎えた店主・古谷嘉代さんにお話しを伺いました。
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もともと、スーパーで発注業務などの仕事をしていた古谷さん。7年勤めたところで、ある日突然「自分で何かしないと!」と思い、仕事を辞めます。
 
―何がきっかけだったんですか?
特に周りに起業した人がいたとか、啓発セミナーうけたとかでもなく、本当にふと思い立ったんです。小さいころからお菓子を作るのが好きで、お腹空いたらクッキーを焼いて食べていました。自分で何かしたいと!思いついたのは菓子店でした。
 

この日もお菓子作りでお忙しい最中にお話しを伺いました。
 
パン教室にも通ったりしてパン作りも習得。Cona-Cafeという屋号で、直売所で販売するところからスタートしました。最初は全然売れず、直販所のおばさんたちに励ましてもらいながらの出品だったとのこと。直売所で販売をしつつ、次第に工房を作ろうと考え始め、上分や葉山周辺で物件を探しました。
 
―どうして上分・葉山だったんですか?
山手にはそういった菓子店が無いし、良いかな~と思ったんです(笑)
 
その後友人の紹介で物件が見つかり、工房兼カフェとして葉山にお店を持つことになった古谷さん。しかしながら、お客さんはなかなか来ず、引き続き直売所での販売は続きます。また、市役所やお店などを回る移動販売も開始。土日は県内各地のイベントなどに出店したりといろいろなことを試しながら9年が経ちました。
 

お店に並ぶお菓子はひとつひとつ心のこもったお菓子です
 
―大変だったことや、辞めたいと思ったことはありますか?
思った以上にお客さんが来なくて、売り上げが上がらないのは大変でした。商売のスタイルは2つあると思うんですが、お客さんが来てくれるまでじっと待つか、イベントに出たり委託販売で商品を出したりして自ら出ていくか。その後者を私は選びました。そして、辞めたいと思ったことは一切なくて、同じ疲れやストレスなら、好きなことやっている今の方が良いと感じます。
 
お客さんが来ないことを悲観的にせず、自ら動いてお客さんを探し歩いた古谷さん。その成果もあり、今ではファンが付くほどの人気です。そんな中、また「このままじゃいかん」と思い立ち、暮らすさきに相談にやって来ました。
相談の内容は、「移転」でした。
 
―どうして移転しようと思ったんですか?
移転をしたかったというよりも、現状を変えたかったという感じです。私は“何もせんかったら0(ゼロ)”と思っていて、どっちみち0(ゼロ)なら、やらないよりやった方が良いと思っています。お客さんが来なくても、それは仕方ない。けれど、何かすることで必ず1(イチ)になりますから。
 

材料にもこだわった、お菓子は子どもにもお年寄りにも人気
 
―お店を始めてよかったことは何ですか?
たくさんの人に出会え、良くしてもらっていることです。それがやってきて良かったなぁと思うところ。たくさんの人に支えてもらってCona-Cafeは成り立っていると感じます。
 
バンバン儲けるというよりも、自分の好きなことをしたいという思いが強く感じられ、一人でやっているお店なのに、いつも古谷さんの周りには仲間がいます。古谷さんの人柄に惹かれてやってくる人も多いのかも。
 
―これから起業する人へアドバイスはありますか?
アドバイスできるような立場ではないけれど、何事も一人ではできないということはお伝えしたいです。仲間や繋がりを作ること、頼ることも大事だと思います。
 

 
―これからの夢を聞かせてください。
将来は食堂もやってみたいと思っています。玄米ご飯に具だくさん味噌汁、そこに一品料理。豪華なランチを食べれるお店はたくさんあるけど、素朴な味のお店もあってもいいのはでと思うんです。一品料理は近隣のおじいちゃんやおばあちゃんが持ち帰りできるようにもして。宅配でお弁当を届けるサービスもあるけれど、やっぱり家を出て買いに来てもらうことにも意味がある気がします。
 
暮らすさきへ相談したことがきっかけで、現在は暮らすさきが運営する「暮らしのねっこ」へテナント出店しているCona-Cafe。お菓子の製造も行いつつ、イベント出店などで出来たつながりを活かし、選りすぐりの美味しいものや良いものを店頭に並べて、自身のお菓子やパンとともに販売しています。
芯があって、自分のやりたいことの実現に向かってアクションを起こすこと。そうすることで点と点が結びつき、前進しているCona-Cafeさんに、これからも注目です。