今回は、ポスターやチラシなどのデザインから印刷までを請け負っている会社「株式会社 フロムダイムエージェンシー」さんを取材させていただきました!
●フロムダイムエージェンシーってどんな会社?
フロムダイムさんは、2006年10月に須崎市緑町に会社を設立しました。
設立当初は、ポスター・チラシなどのグラフィックデザインをはじめ、封筒や名刺などの印刷に関わるお仕事が主でしたが、現在はホームページの制作やそのシステム構築、看板デザイン制作から設置など、お仕事は多岐にに渡っています。
須崎市内問わず、県内外からの依頼も多いフロムダイムさんですが、地域に密着したお仕事をされている会社です。
●仕事の役割はそれぞれ違います!
今回お話を伺った代表取締役の荒井さんを含め、4名で様々な仕事をこなすフロムダイムさん。それぞれの仕事についても聞いてみました!
「現在、印刷物関係に携わっているグラフィックデザイナー、WEBサイトをプログラムするシステムエンジニア、お客様に寄り添ったプランを提案するプランナーがいます。私自身も『何でも屋』として、デザインをしたりシステムのプログラミングをしています。みんな同じようなことをしていても、仕事の内容によって社員それぞれの考え方が違うので、新しいものを作るうえで、そこが面白いところでもあります。現在はWEB制作の依頼が増えてきていますが、ネット環境も日々進化をし、お客様も知識が増えてきていますので、お客様の環境とスキルを把握したうえで制作をしないといけません。時代に追いついていく、新しい情報をどんどん入れていかないといけないので、そこが大変な反面、面白い部分でもあります。」
●日本一に輝いたパンフレット「すさき手帖」
一般社団法人 地域活性化センターが約2,300点もある観光パンフレットの中から優れたものを表彰する「ふるさとパンフレット大賞」。
フロムダイムさんが制作をした「すさき手帖」が見事、第2回ふるさとパンフレット大賞(2014)・大賞に輝き、須崎市内でも大きな歓声が上がりました。
須崎手帖ができた経緯について伺うと、
「観光協会の担当の方から『前にあったパンフレットを作り変えたいので、新しい観光パンフレットを作ってほしい』という依頼があり、一から制作しました。素材集めでも、前から使っているものを作ったり、足りないものは新しく撮影したりして、1年くらいの制作期間でした。担当者の方も私にすごく任せてくれていた部分もあったので作りたいものが作れました。大変ではありましたが、すごく楽しい仕事でした。」
17年ほど前に奥様の実家がある須崎市に移住をしてきた荒井さん。
大阪在住の時もデザイナーや印刷会社の営業として12年ほど企業にお勤めをされていました。
移住された理由について伺うと、
「妻が長女だということで須崎へ移住しました。言われたときは考えました。考えたと言っても1日くらいですけどね(笑)自分の仕事はどこでもできる仕事なので、「いいよ」と言って須崎に来ました。」
移住をすぐに決断された荒井さん。迷いはなかったのでしょうか?
「須崎に来たのが30歳のときで、それくらいの歳になると都会に住んでいても、基本仕事と家庭の往復なんですよね。家庭と仕事の往復のなかで、家族と仕事があったらどこへ行ってもなんとかやっていけるかなと思い、移住を決断しました。田舎暮らしに憧れていたというわけでもなかったし、そういう選択のなかでその考えに至ったので、今思うとそれは間違った選択ではなかったなと思っています。須崎は必要最小限のものが揃っています。選択肢が少ない部分ではありますが、今の自分にとっては住みやすいですね。自然もあるし、住むには相応しい場所だと思います。今は『須崎は住むところであり、地元大阪は行って楽しむところ』という考えですね。」
●起業したのは奥様からの一言!
須崎に移住してからも、印刷会社で勤められていた荒井さんですが、奥様の一言をきっかけに独立し、フロムダイムエージェンシーを設立しました。
「大阪にいるときから起業はなんとなく考えていたのですが、そのタイミングもなく勤めていました。ある日、妻から『仕事ができるのに、自分でやらんともったいない!こんなにできるのにそれを眠らしているのはもったいない!』と言われやる気にもなり、前の会社を辞めて2週間で立ち上げました。」
●仕事は社会貢献!
荒井さんの仕事に対する取り組み方について伺うと、
「私自身、仕事は基本的に社会貢献だと思って取り組んでいます。自分の技術がどこまで社会に貢献できるか、仕事を通してお客様に「解決」と「満足」を提供できているか。仕事に対する考え方の基本はそこにあります。ごく稀に明らかにお客様のことを考えていない仕事を目にすると『もったいないなぁ』と思ったり。みんなが喜ぶものじゃない、満足できるものじゃなかったら意味がないじゃないですか?広告業のいいところは「ネガティブな言葉が言えない」ということ。仕事をしているうえでモチベーションを保てるのがポジティブなことばかりを考えられることです。この業種を選んだ理由でもありますね。」
県内外からも仕事の依頼を受けているフロムダイムさん。須崎と比べたときの仕事の違いがあるのか聞いてみました!
「比べてみると、まず文字の大きさから違いますね(笑)須崎の場合、年配の人が多いので文字を大きく作ることが多いです。依頼される業種にもよりますが、若者が目線を送るものに対しては文字も小さかったりします。大阪と東京で比べても全然違ってきます。なので、そういうことにも気をつかってデザインに取り組んでいますね。それと、須崎はすごく仕事がやりやすいと思います。東京・大阪・高知では時間感覚が全く違います。納期も他に比べて長めに設定されている気もします。大阪だと結構急かされたり(笑)須崎はほんと、時間の流れがゆったりですね。」
●最後に、起業や移住を考えいている人にメッセージ
「最終的に自分が何をするかが重要かなと思います。漠然とでも自分を持つこと、やる気とポテンシャルを持っておくことが大切です。僕は気にしていませんでしたけど、今から思うと人口に対しての試算もきっちり持った方がいいかなと思います。須崎で起業する場合は、どんな店があるかなどのある程度のリサーチも必要ですし、金額の相場なども知ることも重要です。起業してからも、トライ&エラーで上手くすり合わせていくくらいの柔軟性が大切なのではないでしょうか。」
お忙しい中ご対応いただき、ありがとうございました!
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