今回は、須崎の商業にはなくてはならない「須崎商工会議所」さんを取材してきました!
 

 
●須崎商工会議所はどういう企業?
商工会議所は「商工会議所法」で規定されている組織です。地域の中小企業事業者への経営支援や中小企業事業者の声を集めて国・県・市に商工業者の声として陳情や要望を出すことを大きな目的としています。
高知県内には「商工会議所」が6か所あり、須崎商工会議所はその一つ。
その他の市町村には「商工会」という組織があり、仕事の内容はほぼ同じだそうですが、法律や管轄している省庁が違うとのことです。(各自治体には「商工会議所」もしくは「商工会」のどちらかが設置されています。)
須崎商工会議所は、昭和30年創立。地域の中小企業の経営を支援し、地域経済発展、活性化のために事業活動に取り組んでいます。
柱として『①須崎市内の中小企業の経営を支援する』『②中小企業者の声を聞き集約し、須崎市の商工業者全体の声として集め要望を出す。』『③地域経済繁栄のための活動をする』という3つを掲げており、企業支援以外にも地域の発展のため「須崎まつり」や「川端クリスマスイルミネーション」などのイベントを運営したり、清掃などの地域活動にも力を入れています。
 
●須崎商工会議所ではこんなことをしています!
現在、須崎商工会議所の職員数は15名。
商工会議所は『中小企業相談所』『総務課』『文化会館部』の3つの部署で構成をされています。
 

 
中小企業相談所は中小企業からの声の吸い上げや経営支援を、総務課は会員の管理やふるさと納税事業、庶務事務、貸館事業や保険・共済事業を、文化会館部は文化会館の運営を行っています。
職員数のうち5名は須崎市民文化会館の職員。須崎市民文化会館は須崎市役所委託を受け、指定管理者となり運営をしています。
地域を活性させるためのイベント(須崎まつり、川端イルミネーション、魚まつり、新子まつりなど)のお手伝いなども、商工会議所職員全員で取り組んでいるそうです。
商工会議所の組織の下には「青年部」と「女性会」があり、青年部では「はしけん」や「チャリティゴルフコンペ」などを、女性会では「チャリティバザー」や須崎まつりの「桟敷席の運営」、「遍路道を世界遺産にするための活動」なども行っているそうです。
その他にも、須崎市観光協会や須崎青色申告会など街のさまざまな組織・団体の事務局なども委託を受けて運営したりと、幅広い業務を行っています!
 

 
今回取材を受けてくださった坂井さんも、入社当時は「こんなことまでやるの!?」と思ったこともあるそうです。
 
起業者や事業主の方への支援も、商工会議所の大切お仕事です。どんな支援をやっているのか伺いました。
「法律が変わると、経営者側も対応しないといけないことが増えてきます。そのためのお手伝いを商工会議所で行っています。軽減税率導入のための無料セミナーの企画・開講や、働き方改革のためのセミナーなどもこれからやっていかなければなりません。今回の消費税率増税に関してはやらなければばらないこともたくさん増えてきます。他にも、ふるさと納税の配送業務管理の委託も受けています。返礼事業をしているのは若い人だけでなく高齢の事業主の方もいらっしゃるので、訪問してのお手伝いもしています。商工会議所は事業者の声を聞いて、寄り添い、一緒に悩んで考え、解決策を探すのが仕事です。お祭りやイベントが重なってくるとバタバタとしてきますが、お祭りも地域の大事な行事なので頑張ってやっていかなければなりません。」
 
●商工会議所の仕事もハードでした(笑)
坂井さんは須崎市出身。商工会議所に入社する以前は某IT系企業でお勤めをされていたとのこと。
「前職はIT系で身体よりも頭を使うことも多く、かなりのハードワーク。若い頃はそれでよかったのですが33、4歳のころに身体を壊してしまって1か月ほど入院したことがありました。その時『この仕事をこのまま続けてもいいのだろうか。』と考えていたら、たまたま新聞の広告で須崎商工会議所の職員募集があったんです。県外への出張も多い職場で、ちょうどその時期は吸収合併が行われているときでもあり、本社も県外になってしまったため『高知に帰ってくるようにはならなさそうだな…』と思っていました。私自身、長男で最終的には地元に戻ってきたいという思いはあったので試験を受けました。商工会議所の仕事自体は詳しく知らなかったので、少しずつ覚えていきました。『前職のようなハードさはないだろう!』と思っていたんですが、会議所は前職に負けないくらいいろんな面でハードでした(笑)ですが、会議所の仕事の方が前職と比べると楽しくやれています。」
 
●『経営指導員』という役割
現在、商工会議所には3名の経営指導員が在籍しています。
経営指導員の方の仕事内容についても伺ってみました。
「事業者さんにはいろいろな悩み事があります。資金繰りや商品開発、販路拡大、後継者がいない、従業員の育成(教育)、店舗や機械の老朽化、ネットの活用など、内容は多岐に渡ります。経営指導員は事業者さんごとの悩み事や困りごとを聞き、事業者さんと一緒に解決策を考えるのが経営指導員の役割です。融資を受けるために一緒に事業計画書を作ったり、困りごとに対して対応できる補助金があれば取り入れることを提案したりと、さまざまな手を打っていくことを考えています。最近では、外国人観光客のための英語化についてや、キャッシュレス対応についての相談なんかも増えてきたので、対応する分野が昔に比べるとものすごく広くなっています。経営指導員もさまざまな相談に対応するためにいろいろな知識を持ち、事業者さんに提案説明できるよう学習しています。商工会議所は経営者の相談相手です。何か困ったときに気軽に来てもらえる、腹を割って話せるような人間関係を作っていかないといけません。なので、経営指導員も訪問支援を行っています。もちろん、会議所に来てもらうこともありますが、店に行って話をすることも多いです。」
 
今回インタビューを受けていただいた坂井さんも経営指導員をされていました。経営指導員をされているときは、桑田山温泉のリニューアルに関わったり、Uターン者がオープンした「M SaLON De BeaUTÉ」の創業のお手伝いもされていました。
現在は専務理事兼事務局長として、商工会議所全体の取りまとめやマネジメントの仕事が多くなっているそうです。
「現在、小さな企業を助けるための資金(伴走型支援事業)がついていて、都市部で開催される展示会に須崎市内の商工業者を連れて出店をしたり、新商品の開発や販路開拓のために展示会にも一緒に行ったりと、経営支援に力を入れています。」
 
●昔の須崎の良さを取り戻したい。
坂井さんの思う、須崎の魅力についてお話をしていただきました。
「須崎の良さはやはり、海の幸が美味しいというところですね!これは外せません!須崎は観光地というのはそんなにありませんが、おもしろいおんちゃんがいたりと、人がすごくいいです。PRがあまり上手ではないのですが、それでもいい部分がたくさんあります。昔は須崎に行政機関や銀行、病院が集まっていたので高岡郡の中心地として人も集まり、商店街もすごく賑わっていました。映画館も須崎に3館あったんですよ!しかしながら、時代の流れとともに衰退し、自分の子どものときから考えるとずいぶん変わってしまいました。その当時まで戻していくというのはなかなか難しいとは思いますが、『魚が美味しい』『海山川の自然が豊富』『鍋焼きラーメン』『天然の良港』など、昔ながらの須崎の良さをもっとPRし、交流人口を増やしていければと考えています。」
 
●具体的じゃないとこからでも気軽に相談してください!
最後に、須崎で起業を考えている方に向けてメッセージをいただきました!
「須崎へ移住をして起業をしたいと考えている方の中には『須崎でこういう商売はどうなんだろう?』『須崎のこの場所、この事業で上手く軌道に乗れるだろうか。』という疑問が出てくると思います。そんな、創業よりも手前の段階の悩みも相談してもらって大丈夫です。素朴な質問でもかまいませんので、気軽に相談してください。実際に起業へとなった際、具体的なこと…例えば、備品の費用や許認可、雇用についてなど、いろいろなことが出てくると思います。資金を融資してもらうためには創業計画書も必要になってくるので、計画書の作り方のお手伝いも当然させていただきます。他にも、人脈作りのお手伝いや、取引先事業者の紹介などいろいろなこともお手伝いできます。起業をするにあたり不安なこともたくさんあると思いますが、出来る限りの応援をさせていただきますので、お気軽にご相談くださいね!」
 
お忙しい中ご対応いただき、ありがとうございました!
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