今回訪問したのは、エステサロン「I’artisan de Beaute’ COCACO」さん。
店名にある「I’artisan de Beaute'(アルチザン ド ボーテ)」はフランス語で『美の職人』という意味で、2017年2月12日に須崎市内のマンションの一室を店舗としてオープンしたエステサロンです。
 

 

 
 
オーナーの猪野加奈江さんは須崎市野見の出身。
高校卒業後はアパレル業界に進み、就職のため県外へ。その後、宝石店や運送業者への勤務を経たのちエステの道へ進みました。
 
この業界に入ったきっかけを伺いました。
「きっかけは実は求人誌なんです。化粧品メーカーの求人が掲載されていて、営業職とエステティシャンの求人が同時募集していて営業職を応募したんですが、エステティシャンとして採用されました(笑)もともと美容や化粧も好きだったということもあったので、エステティシャンとして勤務していました。」
 
COCACOさんは、「喫茶店感覚で来れる、安くてきれいになれる場所」をコンセプトに美と癒しを提供しています。
「高いものにお金を払うのは簡単だけど、エステ離れしているこのご時世、高いものはなかなか続かなかったりします。高いものにお金を出してキレイになるのは当たり前だけど、その高いものでも人によって合う合わないはもちろんあります。だから私は『安くきれいにする』をモットーにお店をオープンしました」
とお話をしてくれました。
猪野さん自身も、今までいろいろなものを使ってきたそうですが、高い化粧品を使っても安い化粧品を使っても一緒だということが分かったんだとか。
なので、COCACOさんでは日本製の安全なもので反応もなく、長く続けられるものを提供しているそうです。
「お客さま一人一人の肌にあったものをいろいろなところからチョイスし、年齢・年代・出せる金額・感想肌なのかなど、話を聞きながら肌を見ていくようにしています。それからの注文になるので2~3日はかかってしまいますが、その人の肌が早く良くなる手段を一緒に探しています。」
 
 
現在お店をオープンをして約7ヶ月。
口コミで広がっているということもあり、新規の方からもお問い合わせやご予約が多いそうです。
30代~50代の方が多いそうですが、中には小学生の子もいるんだとか!
その他にも、猪野さんの施術を受け、技術習得のために若い子も来たりと、年齢・年代は本当に様々でした。
 
 
猪野さんがUターンしたきっかけや、お店を開こうと思ったきっかけについても伺いました。
「高松のお店でエステティシャンとして働いていたんですが、ふと帰ろうかなと思い始めた時期に、知り合いのエステサロンから声がかかり、10年近く住んでいた高松から高知へ帰ってきました。やっているうちに、「そろそろ独立して、自分の使いたい化粧品ややりたい事をしていきたい。自分の後継者も育てていきたい。」という思いもあって、この『I’artisan de Beaute’COCACO』を開きました。」
 
このお仕事のやりがいについて伺ってみると、
「お客さまの肌が変わった、数値が上がったなど、目に見える喜びや「ここへ来て間違いが無かった」と言われることがすごく嬉しいです。他にも、「あなたに会って良かった」「技術が上手いね」「ここへ来たら治った(楽になった)」「化粧直しもいらないくらいハリもツヤも良くなった」と、いろいろな声がダイレクトに聞こえることも喜びのひとつです。無理強いをしないやり方でその人の負荷にならないやり方をモットーにやっているので、そういう声を聞けるのが嬉しいですね。」
 
 
猪野さん自身も須崎にお店を出した、いわゆる「起業家」。
今後自分でお店をやりたいと考えている方も多いので、そんな方へのアドバイスも聞いちゃいました!
「若い人が集まるような、近隣市町村からも来てくれるような、ちょっとおしゃれな雰囲気のもの、須崎に無いものをやっていかないといけないのかなと思います。お洒落をしている子も少ないし、街の人の明るさも昔に比べたら少し落ちた気がする。いろいろな声に負けず、須崎にない派手さを目指して欲しい。」
とお話してくれた猪野さん。
猪野さん自身も、「なんで須崎でそんな恰好しちゅうがで」と昔言われたことがあるそうですが、自分を貫こうと思い、ダイエットやお洒落をして自分を貫いたそうです!
 
「須崎の雰囲気は他と比べてもやはり独特。私でもしんどいと感じることもあります(笑) あと、県外で働いていたから分かったんですが、電話対応にしろ接客にしろ、余所より少し劣っているかなと感じました。そういうちょっと些細なことだけど、気をつけたらいいと思います。県外の方はその辺は長けているのではないでしょうか?お客さんだからこうとかじゃなくて、一人一人を大事にしていけばいいと思います。
 
 
猪野さんが思う須崎の良さや魅力についても聞いてみました!
「人が凄く熱いというのを感じます。言い方がキツかったりもするので、溶け込むまでがしんどいと感じるかもしれません。でも、人情はすごくあります。いらないお節介もあったりするし、人の庭に土足で入ってくるようなこともあるけど、それが須崎の良い所でもあるかなと感じます。県外から帰って来てみて思うことは、人が凄く面白い!はっきりとものを言ってくっれる人も居るし、頑固な人も中にはいるけど、それもまたいい個性だと思います。」
 
 
最後に、移住やUターンを考えている方へメッセージをいただきました!
 

 
「何を言われてもめげない、鉄のような心が時には必要かもしれません(笑) 田舎には田舎の良さがあります。大きな災害はないけど津波の心配があったりと、メリットも少ないと思うと思います。けど、住みやすさはあります。人付き合いも新しくなるし、フッと息が抜けるところが田舎の良さなんじゃないかなと思います。生活や時間に追われたり、切羽詰まったものがなくなったり。友人に県外から帰ってきた人がいますが、その人も疲れて帰ってきたという話を聞きました。」
 
猪野さん自身も高松で住んでいるときは「お金が要る、稼がないといけない、食べていかないと」と慌ただしく日々を過ごしたそうですが、戻って来てみると、日常も慌ただしくなくなったそうで、心にも余裕ができたそうです。
 
「須崎は家賃が高かったり、不便だなと思うことはあるかもしれないけど、車があればそれも解消されるし、困る事も特にないんじゃないかなと思います。娯楽は無いかもしれないけど、気忙しい生活はしなくても済むので、きっと心に余裕が生まれると思いますよ。」
 
 
お忙しい中、ありがとうございました!
 
COCACOさんの詳しい詳細はぜひ「ポケットすさき」をご覧ください!
ポケットすさき→【COCACO】