今回は土木現場や建設現場で活躍している「移動式クレーン」を取り扱う会社、【株式会社 須崎海運商会】の取締役 田部(たべ)さんにお話を伺いました!
●【須崎海運商会】ってどんな企業?
須崎海運商会は昭和25年9月に設立されました。設立された頃は、補修工事や土木関係の仕事もされていたそうですが、現在はクレーンリースが主な業務となっているそうで、貨物の船積み・陸揚げ作業の引き受けや貨物自動車による運送を移動式クレーンなどの重機を使い土木や建設現場で活躍されている企業です。現在は事務職の2名、クレーンオペレーターが8名の計10名が従事しています。
●『クレーンオペレーター』ってどんな仕事?
須崎海運商会では移動式クレーンを取り扱っており、それを操縦する人のことを『クレーンオペレーター(操縦者)』と言うそうです。どのような仕事なのでしょうか?
「クレーンオペレーターの仕事を簡単に説明すると、橋や建物を作るときの木材や資材をクレーンで吊り上げたりしています。元受けの工事会社からの依頼があって仕事をしていることが多く、主なところは大手ゼネコンや須崎市内の土木・建築会社、県外からの業者からも仕事の依頼があるなど、様々な現場で働いています。」
●簡単なメンテナンスなら自分たちで!
クレーンの軽微なメンテナンスも、オペレーター業務に付随して自社で行っているというから驚きです。どのような作業を行っているのでしょうか?
「クレーンオペレーターの仕事というのは、公共工事が多くなる年度末に向かって仕事が増えていく傾向があります。その繁忙期を過ぎた4~6月頃は仕事が少し落ち着いてくるので、作業により凹んでしまった部分の修復やペンキが剥げてしまった部分の塗装、レッカー時に使うワイヤー等の消耗部品の交換など、軽微な修理やメンテナンスは自分たちで行っています。もちろん、これだけ大きい作業車なので自分たちで出来ないところは専門業者に依頼して整備を行ってから依頼のあった現場に向かっています。」
●建設や土木関係からクレーンオペレーターの仕事へ
工事現場などで大型クレーンを目にすることはあっても、なかなか身近ではないクレーンオペレーターの仕事。どのようなきっかけでこの仕事に就かれる方が多いのでしょうか?
「【クレーンオペレーター】という仕事は名前も耳にする機会も少なく、イメージも湧きにくい職業なので、全く新しい分野の仕事からクレーンオペレーターに転職というのは少ない印象です。同業他社を退職された方や、建設業や工業などの仕事に携わっていた方が『クレーンに乗ってみたい】と入社してくれたり、仕事現場としては土木関係の現場も多いので、土木業や建設業など、実際に私たちが働いている姿を現場で見て興味を持ってクレーンオペレーターになる方もいらっしゃいますね。」
●「地元でゆっくり暮らしたい」とUターン
実際に須崎海運商会ではどんな人が働かれているのか伺ってみました!
「最近入社した若い社員は、県内の工業高校を卒業後、県外で機械リースの仕事をしていたそうですが、都会での仕事は朝早くから夜遅くまで働き詰めという日々を過ごしている中で、“地元に戻って、家族や友人の近くでゆっくりと暮らしたい”と思い須崎に帰ってきた方が働いています。前職では小さいクレーンの取り扱いもしていたということもあり、元々こういった仕事にも興味があったそうです。この方も【クレーンオペレーター】という仕事は未経験でしがた、今ではしっかり現場で活躍しています!」
●独り立ちまでマンツーマンで仕事を教えていく
クレーンオペレーターの資格を持っていない方でも働くことができるよう、須崎海運商会では資格取得のサポートもしてくれるほか、現場に出るまでしっかりバックアップしてくれる体制が整っています。
「クレーンオペレーターの資格を取ってからも、一人で仕事ができるようには2年はかかるので、独り立ちできるようになるまでは基本的にマンツーマンで仕事を教えています。ですので、取得後すぐにクレーンの操縦を任せるということは全くありません。また、都度違う現場に行くため、最初はベテランスタッフと一緒に回って仕事をしていただくようにしています。クレーン操作については、クレーンを置いている場所で練習することも可能なので、この仕事が初めての方でも安心して働いていただけると思いますよ。」
●責任を感じる仕事だが、努力するほど結果がついてくることがこの仕事の楽しい所
70年以上の実績があり、確かな信頼の中で仕事をされている須崎海運商会。大きな現場での作業もあるため、普段からも安全に心掛け現場に入っているそうです。
「クレーン作業では、何トンもの重さのある物を吊り上げるので、一つのミスが一大事になるという緊張感を持って、従業員が作業を行っています。クレーンで吊ることができる『重さ』と『距離』の目安になる【性能表】があるので、それに従い作業を行うことでクレーンが転倒するなどの危険はないと思いますが、万が一ということもあるので注意を払いながら仕事をしています。」
様々な人たちが働く現場で作業をするということですが、大変なこともあるのでしょうか?
「私たちが行く現場には一つの物を作るのに大工やとび職など、いろいろな会社から人が集まり作業が行われていることがほとんどなので、コミュニケーションを取る難しさはあります。また、クレーンでの作業は緊張感や責任感が伴う仕事でもあるので、プレッシャーは少なからず感じるところが大変ではあると思います。ですが、一つのものが出来たときの達成感だったり、大きなものを作り上げる一端を担えているということは、この仕事に従事している中で嬉しさだったりやりがいに繋がる部分ですね。また、クレーンオペレーターの仕事は努力した分だけ結果もしっかり付いてくる仕事だと思います。乗り始めたばかりのときは現場の方から厳しい意見はもちろんあるそうですが、『また来てよ』と声をかけてくれる方が居たり、オペレーターを指名して依頼をしてくれる方も居たりと、頼りにされているのがダイレクトにオペレーターに伝わるので、仕事へのモチベーションにも繋がるのではないでしょうか。」
●地元の企業だからこその“強み”を
地元企業やお客様との繋がりを大切にしていると話していただいた田部さん。最後に、これから企業としてどのようなことに挑戦していきたいかを伺いました!
「これからの目標としては、親社会である日新工業とも一緒になって自社で一貫してできるような体制を整えたいと思っています。クレーンリースだけでの仕事となると、どうしても建設業・土木関連企業からの依頼があっての仕事になるので、外的要因に左右されてしまうということが現状にあります。なので、自分たちで土木や建設業を担うことができるようになれば、一貫して仕事を行える地元企業ならではの“強み”に繋がると思うので、その目標に向けて日々頑張っていきたいと思います。」
ご協力いただき、ありがとうございました!
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