(★記事は2020年3月に取材させていただいた内容です★)
 
今回は浦ノ内地区にある「須崎市立スポーツセンター」を管理している、NPO法人すさきスポーツクラブ所長、川原永光(かわはら ひさみつ)さんを取材させていただきました!
 

 
●誰でも利用ができる屋内施設
須崎市立スポーツセンターよこなみアリーナは、須崎市内外どなたでも利用ができるスポーツ施設。この施設に事務所を構えているのが「NPO法人すさきスポーツクラブ」さんです。
 

 
「この施設は須崎市内と市外に住んでいる方で利用料金が変わってきますが、どなたでも利用できる施設となっており、市内・市街問わず多くの方に利用していただいています。現在、昼間の利用はあまりありませんが、平日の夜にはフットサルをやられている方がいたり、スカッシュバレーやソフトテニスなどで多く利用されています。その他にも、当団体が運営しているスポーツクラブの教室での利用や、明徳義塾中学・高等学校の生徒さんにも利用いただいています。土・日・祝日はバレーやスカッシュバレー、フットサルも含め、多くの大会も開催されています。」
 
●各施設についてご紹介!
ここでNPO法人すさきスポーツクラブが管理している施設についてご紹介させていただきます!
 
◇メインアリーナ・サブアリーナ
フットサルやスカッシュバレーなどのスポーツで使われています。
メインアリーナはバレーボールコート3面分、バドミントンコート10面分の広さがあります。

 
サブアリーナもバレーボールコート1面分、バドミントンコート3面分の広さが確保されています。

 
◇オートキャンプ場

 
浦ノ内湾を眺める場所に建てられた施設です。
夏場の時期になると、いろいろな企業のイベントなどでよく利用され、BBQやタタキ体験等を行う企業も多くいらっしゃいます。
また、都市部からの修学旅行生がタタキ体験をするのもこの施設です。
一般のお客様からも「BBQをしたい」ということで利用の問合せも多くあります。
 
◇グラウンド

よこなみアリーナの目の前にあるグラウンド。
県社会人サッカーリーグ、明徳義塾中学・高等学校の生徒さんもよく利用されています。
 
◇シーパーク大島
2017年10月に完成した施設です。

 
翌年には「海上アスレチック」や「SUP」「シーカヤック」などの海洋レジャー体験プログラム【COMODO URANOUCHI(コモドウラノウチ)】が誕生しました。
 

(設置当初の海上アスレチック)
 
『COMODO』とはイタリア語で「快適な」「心地よい」「気楽な」という単語で、文字を入れ替えると『こども』という言葉になり、大人も子どもも楽しめるプログラムということを表しているそうです。
毎年4月~9月ごろまでオープンしており、「海上アスレチック」が登場する7月~9月までは、夏休みを利用して帰省で帰ってきた子どもたちや地元の子どもたちが多く利用しています。シーカヤックなどのいろいろなレジャーを楽しめることから大人にも人気の施設です。
 
●NPO法人すさきスポーツクラブって?
NPO法人すさきスポーツクラブは、須崎市より指定管理を受けて『須崎市立すさきスポーツセンター』を管理している団体です。団体の仕事の約半分を指定管理業務が占めているそうです。
「当団体は施設の管理はもちろんのこと、開館作業や閉館作業、利用者への鍵の受け渡し、申請書対応、予約対応など施設の利用に関すること全般をやっています。また、施設の管理はスポーツセンターの体育館部分だけでなく、グラウンドやオートキャンプ場、シーパーク大島の管理を私を含めて職員3名で対応しています。」
 
●スポーツの魅力も伝える仕事
須崎市より施設の指定管理を受けて業務をされているNPO法人すさきスポーツクラブさん。指定管理業務以外にも団体でのスポーツクラブ運営など、スポーツの魅力を伝える活動もされています。
「私たちの仕事は指定管理を受けつつ、ただ管理をしているだけではなく、いろいろな事業を企画したり、イベントの開催や自分たちが運営しているクラブのこと、クラブの大会についても考えています。また、少子化という問題もあるなかで、スポーツクラブの在り方も全国的に注目されている部分でもあります。子どもの数が少なく、教室もないから好きなスポーツができないという子どもたちも多いと思います。それ以外にも、自分もスポーツをやりたいけどいろんな教室があって、何をやったらいいのかが分からないと悩んでいる子どもたちもいると思います。お年寄りの方でも、体を動かしたいけど何が合うのか合わないかという方もいるので、そういう方たちをフォローできればいいなと思います。教室を運営していくということを含めて、スポーツの魅力を伝えることができればなと思います。」
 
多くの方が利用をされている施設ですが、すさきスポーツクラブさんに登録されている教室がどれくらいあるかも聞いてみました!
「現在17の教室が登録されており、この4月からゴムチューブを使ったストレッチや産後体操の教室が1つ増える予定でしたが、コロナウイルス拡大の影響もあってお試し開催ができなくなっています。正式な教室としてやるためには4人以上でないとスポーツ保険に加入できないということもあり、人数確保のためにもお試し教室をやって入会者を募る必要性があります。現在、他の教室もコロナウイルスの影響で子ども向けの活動も停止していますが、事態が収束次第開催します。教室のお試しもできますので、お試し利用をご希望の方は、一度当団体にお問合せください。どんな教室があるのかは現在再整備を行っているスポーツクラブのHPに公開を予定しておりますので、そちらをご確認ください。」
 
●来た人全員が喜んでもらえる施設に
この仕事のやりがいについてもお話を伺いました!
「コモドウラノウチは夏場の時期に集客数が増えてきていることは大変ありがたいことですが、その分、プレッシャーを感じているというのも事実です。コモドウラノウチができた最初の年に海上アスレチックができ、その翌年には海上アスレチックが倍の大きさになり話題を集めましたが、今年は昨年度同様の設備ということや、オリンピックの事前合宿も入ってくる関係で、コモドウラノウチのイベント自体も縮小しながら開催をしないといけないので、今年度が一番大変になると思います。しかし、遊びに来て、楽しんで帰ってもらうというのが一番だと思っているので、この施設で『キレイだったな』『使いやすかったな』『楽しかったな』と、そういう風に来た人全員に思ってもらえることがやりがいにも繋がります。」
 
●できることから少しずつ、そして未来に向けて。
すさきスポーツクラブさんがこれから挑戦したいと思っていることについて聞いてみました!
「大きな夢があって、須崎市の少年団や体育協会が考えていることは同じだと思うんですけど、団体をひとつにまとめてやっていけたらいいなと思っています。一つの団体になることで、活動などもよりしやすくなりますし、それが子どもたちにもプラスになると思っています。県外のスポーツ団体にはトップチームがあったりするんですが、高知にはまだないです。トップチームはないですけどいいチームはあるので、いつか高知を代表する選手が来てくれて、イベントを一緒に開催して、子どもたちが応援したいという気持ちになって試合を応援に行ったり、そういった環境づくりも大事なことだと思うんです。そうすることによって、子どもたちも有名チームに入りたいという夢も出てくると思います。スポーツクラブで活動をしている子どもたちの中には、中学・高校の進学のタイミングで『学校に部活がないから』という理由で辞めてしまう子も毎年3~4人いるのが現状です。小学校6年間ずっと頑張ってきたスポーツを辞めなきゃいけないというのは、本当にもったいないとも思います。そんな子どもたちのためにも、夢を繋げるための手助けができたらいいなと思っています。ですが、いきなり新しいことばかりやると、足元をすくわれたりしてしまうので、今ある教室やイベントを着実にこなし、大会なんかも増やしてあげたいなと思っているので、少しずつできることを増やして頑張っていきたいと思います。」
 
●さいごに
川原さんにNPO法人すさきスポーツクラブのPRをしていただきました!
 

 
「この施設の管理をしっかりとこなしつつ、スポーツを楽しむ子どもたちを増やしていきたいと思っています。楽しんでスポーツに取り組んでもらえるようなことを考えていますので、一人でも多くこの施設を使っていただけるよう頑張ります。スポーツクラブにご興味のある方は、お気軽にスポーツセンターまでお問合せください。」
 
お忙しいなかご対応いただき、ありがとうございました!
すさきスポーツクラブの詳しい情報や施設の利用についてはこちらからどうぞ!
ポケットすさき→【須崎市立スポーツセンター】
HP→【NPO法人すさきスポーツクラブ】【COMODO URANOUCHI】
Facebook→【NPO法人すさきスポーツクラブ】
Instagram→【NPO法人すさきスポーツクラブ】