今回はテレビサービスの配信やインターネットサービスを提供している「よさこいケーブルネット株式会社」さんを取材させていただきました!
 
●よさこいケーブルネットってどういう会社?
よさこいケーブルネットは平成8年6月1日に開局。現在は須崎市、土佐市、中土佐町の3市町でテレビサービスを提供しているほか、インターネットサービス、光電話サービスも提供している須崎になくてはならない企業です。
須崎局には約20名の従業員が在籍しており、営業課、制作課、顧客管理課、総務課の4つの部署に分かれています。
営業課はお客様対応をはじめとするテレビサービスの配信やインターネットサービス・光電話サービスの手続きを、制作課はニュースの取材をはじめ自主放送番組の作成から編集を、総務課は会社全体の事務業務、顧客管理課は顧客情報の管理を行っています。
 
●楽しく番組を作っています!
今回取材をさせていただいたのは、入社4年目の蔵下夏海(くらした なつみ)さん。須崎市生まれ、須崎市育ちの24歳!(取材当時)
蔵下さんが所属しているのは取材等を行う『制作課』。制作課には蔵下さんを含め6名在籍しており、そのうちなんと4名が女性陣!!男性は主に技術関係でサービスの保守・運用を担当されているそうです。
蔵下さんの主な業務は番組制作。取材からカメラ撮影、原稿作成、映像の編集、ナレーション、放送、出演まで全てやっているというので驚きです!
 

 
「ニュースの放送日が月・水・金曜日と決まっているので、それに合わせて番組を制作しています。1つの番組ができるまで、撮影・声入れ・編集含めだいたい3時間くらいです。できた番組は最終チェックをしてもらい、OKが出たら放送になります。」
 
ニュース番組以外でも、特別番組の企画や放送をしている蔵下さん。
どんな特別番組をやっているのか聞いてみました!
「特別番組は企画・出演も私自身でやっています。『自分でこういうのをやりたいな~』と思って制作しているので、楽しんでやっています(笑)地域の情報を発信するというのが大切なので、須崎市と土佐市の海洋アクティビティのSUP(スタンドアップパドル)やカヌー体験をしたり、陶芸体験をやってみたり、中土佐町では漁師体験やタタキ体験をしたり、人気のスマホゲーム『ポケモンGO』のスポット巡りを放送したこともあります(笑)他にも、毎月いろいろなクラブ活動に行く番組では地域の部活動や少年野球クラブ、文科系の活動にも行って体験しています。自分ができないことを番組を通してできるので、すごく楽しいです!」
 

(カツオのたたき体験)
 

(安和でのシーカヤック体験)
 
●たくさんの人と交流ができて楽しいんですが…(笑)
いろんな取材をしてお仕事を楽しんでいる蔵下さんに、仕事の面白い部分ややりがいについても聞いてみました!
「この仕事のおもしろいところは、たくさんの人と交流ができることですね。小学校へ行ったり老人ホームに行ったり、いろんな世代の方と実際に話をして交流ができます。話をしているなかで、『テレビ見たよ』とか『友達が映っていて嬉しかった』という生の声を聴くことができますし、テレビを見てくれている知り合いにも『応援しゆうきね』と言っていただけるのも楽しい要因の一つです。自分が作った番組を評価してもらえたときはすごくやりがいを感じます。企画や編集、テロップ作りも全て自分でやっているので、かわいいテロップが作れたときや楽しい映像ができたときに褒めてもらえるのがすごく嬉しいです。」
 

 
蔵下さんにいろいろと質問をして答えていただきましたが、苦手なことを聞いてみると意外な答えが返ってきました…!
「実はしゃべるのが苦手なんです(笑)コメントとかを言うのもすごく苦手なので、とても苦労しています。あとは、秋の運動会シーズンも取材日が被るので大変です。1日10校とか被ってきたりするので、取材班だけでは回らなくて(笑)そのときは制作課の技術部の人や営業の人にも事前にカメラ操作を覚えてもらって取材に行ってもらっています。運動会の番組を作るときに一番大変なところは『全員を万遍なく映す』というところで、例えばかけっこで一人でも映っていなかったりするともう放送ができなくなってしまうんです(笑)1回きりしかないのですごく緊張しますね。」
 
●ネイルから放送業界へ転身!
よさこいケーブルネットに就職する前は、なんと!龍馬学園のトータルビューティ科に進学をしていたという蔵下さん!ネイルの勉強のために入学をしたそうですが、なぜこの職業を選んだのでしょうか?
「卒業したあとはネイルとブライダルの仕事をしたかったんですけど…須崎にはエステサロンはあるんですが、ブライダル関係の仕事がなく、ネイルサロンも個人経営ばかりというのもあって高知市内にしか就職先が無かったんです。私にとって家から遠いっていうのが一番のネックでした(笑)まず、須崎市から出たくなかったですし、通うのに市内まで1時間もかかるというのが嫌でした(笑)高知市内で一人暮らしをするのも当時は絶対嫌でした(笑)入社の理由は家が近かったということもあったんですが、地域の過疎化が進んでいて、私まで出て行ったら若い人が居なくなってしまうなと思いました。知識は全然なかったんですが、人と関わるようなことが好きだったので、テレビの仕事でいろいろな場所に取材に行くのが面白そうだなと思いました。この仕事をし始めてからネイルより楽しいと思い始めて、今では未練も何もありません(笑)」
 
●『全部ひとりでやる』という大変さ
全く別の道を進むことにした蔵下さん。大変だったことを聞いてみました。
「入社1か月目は先輩に着いて行っていろいろと勉強をするんですけど、2か月目からは一人で取材に行かなきゃいけなくて(笑)取材をしたりカメラを回したりということも全部一人で、本当にわからないことが多すぎて大変でした。映像を撮るのも頭の中でいろいろと組み立てて撮影をしないといけないので、『この画面を撮ったら次にこの画面に編集しよう、原稿はこう書こう』と考えながら撮るということが最初はよくわからなくてすごく大変でした。ハプニングが起こることもあるので『上手く撮れなかった…』と最初はすごく落ち込んでいました。落ち込んでいても撮っているものを放送しないといけないので、泣きそうになりながら編集でどうにかしようとしていたんですが、上司が『こういう映像を撮ってきたらいいよ』とアドバイスをくれるので、次回に生かそうと思いがんばりました。入社当時は電話も取れないくらい何もできなくて、動画も撮りたくなかったんです(笑)でも、番組を作ってそれを褒めていただいたときに、できることが増えたなと感じました。1人で取材も行きたくない!と言っていましたが、今ではどこでも行けるようになりました。」
 

 
●須崎の魅力と言われれば、やっぱり『人』
「やっぱり人がいいですね。“須崎はなにもない”と言われますが、イベントをやったり、しんじょう君が出てきたりと新しく何かを作って発信するという取り組みをやっている人が取材をしていても多いですね。何もないけど、そこを楽しんでいる人が多いと思います。」
 
●県外に出ていきたいと思ったこともありません!
蔵下さんに県外へ出ていきたいと思ったことがあるか聞いてみると「ないです(笑)」ときっぱり。
「県外に出ていくのが怖いし、一人では何もできないので(笑)今でも県外に出ていきたいとは思わないですね。でも、取材で慣れたのか遊びに行けるようにはなってきました。でも、須崎が好きなので、引っ越したいと思うこともないです(笑)」
 
●インスタグラムのおかげで“脱引きこもり”
須崎が大好きな蔵下さんの休日の過ごし方について聞いてみました!
「休日は友人と遊んだり、家で女子会をしています。一年までは漫画やゲームが好きなので、一日中家に引きこもっているということもよくあったんです(笑)最近は脱引きこもりを目指して、高知市内に遊びに行ったり、インスタグラムにもはまっているので『インスタ映え』の場所を目指して遊びにも出かけています。私自身、お花を撮りに行くのが好きなので土佐市とかに出かけていますが、須崎では鳴無神社もオススメですね!ご飯屋さんだと安和にある【八州苑】も海を見ながらご飯を楽しめるのでオススメです。須崎では居酒屋ばかり行っているので、インスタグラムには飲み会の写真が多くなってしまいます(笑)」
 
●最後に、移住を考えている方へメッセージ!
 

 
「不安なこともあると思いますが、何でも協力してくれる人や受け入れてくれる人も多いと思うので、意外とやっていけるのではないでしょうか。須崎は自然や田舎が好きならすごく楽しめる場所です。須崎はお酒を飲めるお店も多いので、お酒好きにも楽しめる場所ですよ!」
 
お忙しい中ご対応いただき、ありがとうございました!
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